大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラム

大学院副専攻・大学院等高度副プログラムとは

「大学院副専攻プログラム」「大学院等高度副プログラム」は、複眼的・俯瞰的な視点を効果的に身に付けるために、ある学問テーマに沿った授業科目を体系的に構成した教育プログラムです。
どちらのプログラムでも、主体的に関心のあるプログラムを受講する中で、異なる専門の教員や学生とともに、実社会や学問の最先端の課題に触れていくことができます。
本プログラムでは、各プログラムが定める要件を満たすことで、当該プログラムの修了認定証が交付されます。

令和6年度は大学院副専攻プログラム23プログラム、大学院等高度副プログラム47プログラムを開講。(プログラム数は年度によって変動)

カリキュラム
大学院副専攻プログラム:
複数科目で体系的に構成(合計単位数が14単位以上)

大学院等高度副プログラム:
複数科目で体系的に構成(合計単位数が5単位以上13単位以下)
履修方法
受講申請の上、該当科目を履修登録
※ 一部プログラムによっては選抜あり
社会人向けに大学院科目等履修生高度プログラムも展開しています。

※修了認定証の交付は、所属する研究科の教務担当係を通じて、原則「3月末」もしくは「9月末」に行われます。
なお、それ以外の時期に課程修了や退学をする場合は、プログラム実施部局にお知らせください。

Event・News

大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラムに関する最新のお知らせはNEWS・重要なお知らせをご覧ください。

【プログラム紹介動画】

履修方法

プログラム履修開始から修了までの流れ
履修対象者
大阪大学大学院生(科目等履修生・特別聴講学生を除く)
ただし、高度副プログラムの一部は、本学6年制課程の学部(医学部・歯学部・薬学部)の5,6年次生も含みます。
プログラムの修了要件

プログラムを修了するには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. プログラムの受講学生として、当該プログラムが定める方法により登録手続きを完了していること。
  2. プログラムが定める授業科目から、副専攻プログラムの場合は14単位以上、高度副プログラムの場合は、5単位以上を修得していること。
  3. プログラムが定めた修了要件を満たしていること。

※プログラムを修了した方に対して、修了認定証を交付します。
交付は所属する研究科の教務担当係より、原則「3月末」もしくは「9月末」に行われます。
なお、それ以外の時期に課程修了や退学をする場合はプログラム実施部局にお知らせください。

プログラム申請前の修得単位の取扱い

プログラムの申請以前に、プログラムで定める授業科目の単位を既に修得している場合は、プログラムの修了要件単位として認定されることがあります。
詳細については各プログラム実施部局に問い合わせてください。

プログラム受講開始時の手続き

プログラムを受講するにはプログラムの申請およびプログラム授業科目の履修登録の両方が必要です。

先輩の声

プログラムで得た知識をどのように研究や将来の進路に生かしているのか、プログラムの受講によってどのような影響を受けたのかについて、9名の学生に聞きました。2023年12月時点のものです。

全く専門外の分野から、自分の研究を広げる可能性が見えた!
 スポーツの趣味をきっかけに、運動による外傷や生活への影響を学術的に学んでみたいと思い、受講しました。人文系の立場からは難しい専門的な部分もありましたが、基本的な質問も新たな視点の一部として受け入れて頂き、楽しく授業に参加できました。医学的見地からの生涯スポーツの捉え方などの知識面だけでなく、体の動きの解析、外科手術見学などの実践的な経験も専攻科では考えられない学びです。自身の研究の可能性が受講前には想像もできない方向に広がっていく貴重な時間となりました。
(高度副プログラム「スポーツ医科学研究プログラム」受講生/言語文化研究科)

自分が進んだ道を理解し、指導時に役立たせたい!
 看護師をしていましたが、大学教員になることにも興味がありました。プログラムを受講する中で、異分野の学生の考え方や授業の仕方には違いがあることを感じました。この経験を通じて、自分のアイデンティティが看護学にあることを再認識することもできました。将来、看護現場で臨機応変に対応できるような学生を教育することができるよう、柔軟性のある教員になりたいと決心しました。
(高度副プログラム「未来の大学教員養成プログラム」受講生/医学系研究科)

他分野を学ぶ喜びから研究・キャリアに応用していく喜びに!
 学部時代から異分野の勉強をすることが好きでした。大学院では自分の研究に統計学を活かしたいと思いました。学びたかった事が学べたのはもちろんですが、授業で他専攻の学生と交流でき、先生方に自分の研究内容を相談することもできました。また、得られた知識を研究に活かし、若手研究者フォーラムで奨励賞を獲得することができました。プログラムで学んだ統計学の知識を今後のキャリアの軸としていきたいです。
(高度副プログラム「デジタルヒューマニティーズ」受講生/言語文化研究科)

自ら考え、周りを巻き込みながら社会のために行動していく力を!
認知症を理系的なアプローチで研究するため、今の専攻に進みました。プログラムの授業は主体的に関わることができる内容で、副専攻とのメリハリをつけながら自分の研究をやり遂げることができて自信がつきました。また、プログラムの支援により異分野の学生と共同で認知症に関する研究を行い、現状の課題に対して多角的に考えることができました。プログラムを通じて社会に貢献することにやりがいを感じることに気づけたので、就職後も学んだ内容を活かしていきたいです。
(副専攻プログラム「超域イノベーション副専攻プログラム」受講生/医学系研究科)

プログラムで学んだことをもとに、より幅広い内容を学ぶようになった!
 自分の研究にデータ科学の知識を活かしたいと思いました。授業では社会に出るとなかなか経験できないデータ科学の中身を学び、授業外でももっと幅広い内容を自主的に学ぶようになりました。セメスターあたりに増えた受講科目数も一コマ程度で、集中講義を受講することもあったので、研究活動との両立もしやすかったです。就職後も自らの専門に限らず、様々な分野の知識をつけていきたいです。
(高度副プログラム「DSデータ科学」受講生/工学研究科)

科学技術・医療・実習をそれぞれリンクさせて考える力が身についた!
 公認心理師になるために病院実習に行く中で、最新の医療技術や健康問題に触れる機会が多くなってきたため、関連する2つのプログラムを履修しました。片方のプログラムで学んだ医療技術がもう一方のプログラムでは健康課題として登場し、多角的に考えることができました。また、実習とそれぞれのプログラムでの勉強をリンクさせることで理解が深まりました。今後は社会問題にも視野を広げ、就職後も医療技術や社会実装などの事業で役立てていきたいです。
(副専攻プログラム「公共圏における科学技術政策」・高度副プログラム「ユネスコチェア「グローバル時代の健康と教育~健康のための社会デザイン~」」受講生/人間科学研究科)

自分のキャリアを実現するために二刀流になった!
 金融系の職種に就きたいと思い、自分の専攻とは異なるプログラムを履修しました。副専攻プログラムであるため授業の数が多く、内容も専門外であるため理解するのにかなり苦労しました。しかし、プログラムで学んだ内容は理論的な内容が多く、就職してからではなかなか聞く機会がないものばかりで貴重な経験をすることができました。自分の希望の職種で内定をとることができ、自分のキャリアにおけるスタートラインに立てました。
(副専攻プログラム「金融・保険」受講生/基礎工学研究科)

アカデミックな研究を社会に近づけて考えられるようになった!
 大学院の研究だけでは自分の専門だけに特化して他の可能性を見失ってしまうと感じ、プログラムを履修しました。異分野の研究内容や手法を学ぶことで、自分の知見を広めることができました。また、社会人の方と議論する講義もあり、企業で働く技術者としての考え方、製品開発のプロセスを学ぶことができました。これまで学術的にとらえていた研究を実務的に考える良い機会になりました。就職後も学びを活かし、業務を通じて社会に還元していきたいと考えています。
 (副専攻プログラム「ナノサイエンス・ナノテクノロジー高度学際教育研究訓練プログラム」・高度副プログラム「データ科学・機械学習コース」受講生/基礎工学研究科)

好きなものをアカデミックに学び、知識を深められた!
 私は日本の歴史、芸術、文学に興味がありプログラムを履修しました。留学するまでは知らなかった文学浄瑠璃の魅力を学び、自分の文学作品の嗜好も認識できました。また、伊藤若冲の作品からは、出身地である京都に赴きたいと思うほど、彼の人間性について学ぶことができました。プログラムを通じて人文学と法学のつながりを学び、思考の幅が広がりました。人文学系の先生方は博識であるので、自分も後期課程進学後は社会科学の分野についても深く掘り下げて学んでいきたいです。
(高度副プログラム「グローバル・ジャパン・スタディーズ」受講生/法学研究科)

大学院科目等履修生高度プログラム(社会人向け)

本学では社会人や他大学大学院生を対象に提供するプログラムも展開しています。
受講者は科目等履修生として在学し、履修科目の単位を修得できるほか、各プログラムの所定要件を満たすことでプログラム修了認定証を授与されます。
このプログラムは学校教育法105条で定められる「履修証明プログラム」として位置づけられるものです。