トランスカルチャーの技法

トランスカルチャーの技法

相互に異なる文化の間でのコミュニケーションにおいて起こるさまざまな課題について深く理解し、解決に向けての道筋を描くため、多様な分野のプロフェッショナルに求められているスキルの一つに、ドナルド・A・ショーンが提起した省察的実践(reflective practice)があります。ショーンによれば、省察的実践は、行為の後の単純な「振り返り」というだけではなく、行為のなかの省察(reflection in action)にこそその強調点があります。しかし、行為のなかの省察は、実践者が実践を通して、自らの暗黙知に基づく、直感的な理解を補強しがちであるため、簡単には達成されません。こうした省察をめぐる壁を克服するための技法の一つに、エスノグラフィーの技法があります。エスノグラフィーの技法は、世界各地域の多様な文化を記述するという従来の民族誌的な方法から適用範囲を大幅に拡大し、さまざまな省察的実践者の養成プログラムに応用されるようになりつつあります。
このプログラムでは、多文化共生の在り方が模索される様々な場面での活動に従事している人や、医療・福祉や教育、ジャーナリズムなどの領域で文化や立場、視点の相違を越えたコミュニケーションのあり方を模索している人を主な対象とし、エスノグラフィー、およびフィールドワークの技法を用いた望ましい多文化共生のあり方をグローバル/ローカルなさまざまな場面に応用する方法を学んでいきます。

プログラム種別
高度副プログラム
キーワード
エスノグラフィー 省察的実践
選抜・選考
選抜・選考 なし
修了要件単位数
6単位
プログラム詳細
https://koan.osaka-u.ac.jp/campusweb/campussquare.do?_flowId=FPW4207100-flow&nendo=2024&shikakukbncd=13&shikakucd=109&langkbn=j
知と知の融合

身につく能力

フィールドワークやエスノグラフィーの技法を習得し、実務家、実践者として、文化や立場、視点の相違を越えたコミュニケーションのあり方を学ぶ。

履修条件・履修方法

多文化共生の在り方が模索される様々な場面での活動に従事している人や、医療・福祉や教育、ジャーナリズムなどの領域で文化や立場、視点の相違を越えたコミュニケーションのあり方を模索している人。