ヒューマン・メタバース疾患学

ヒューマン・メタバース疾患学

これまでの医学においては、遺伝因子あるいは環境因子のみで発症する、因果関係が明らかな疾患についてその原因が解明され、結果として寿命が大幅に延長しました。その反面、複数の因子が時間をかけて複雑に相互作用して発症する疾患が現代人を脅かす状況となっています。その発症メカニズムを包括的に理解するには従来の要素還元的アプローチでは困難であり、新たな研究手法が求められています。本プログラムは、大学院博士課程学生を対象に、医学・数理科学・情報科学を統合した新たな疾患科学である「ヒューマン・メタバース疾患学」について、オルガノイド疾患研究、生命システム・疾患定量学、デジタル疾患学・疾患シミュレーション等の観点から、その概念と研究アプローチを習得し、それを広く適用して発展させる人材の育成を目的とします。

プログラム種別
高度副プログラム
キーワード
オルガノイド疾患学 疾患計測 バイオデジタルツイン
選抜・選考
選抜・選考 なし
修了要件単位数
7単位
公式サイト
https://prime.osaka-u.ac.jp/
プログラム詳細
https://koan.osaka-u.ac.jp/campusweb/campussquare.do?_flowId=FPW4207100-flow&nendo=2024&shikakukbncd=13&shikakucd=112&langkbn=j
知と知の融合

身につく能力

多因子の複雑な相互作用によって発症する、現代人を脅かす疾患群の克服を目指す新たな科学である「ヒューマン・メタバース疾患学」は、具体的には、オルガノイドと呼ばれるミニチュア臓器での病気の再現と先端技術を用いた計測データの取得、オルガノイドから得られた計測データと、臨床データや統計データなどを情報・数理科学を駆使して統合した病気の発症メカニズムのモデル化(バイオデジタルツイン)、および最終的にヒューマン・メタバースの構築という過程からなります。本プログラムは、このような「ヒューマン・オルガノイド生命医科学」と「情報・数理科学」を融合した新たな疾患研究を理解し、それに関わる倫理的・法的・社会的な諸課題も踏まえて、総合的に多様な分野に広く適用して発展させる技能を習得することを到達目標とします。

履修条件・履修方法

博士後期課程を対象にしたプログラム