マイノリティ・スタディーズ
社会の主流・標準(メジャー)となるものによって周辺化、不可視化、マイノリティ化されているひとびとの経験には、人種・民族、性・性別、能力、社会階層など、さまざまに交差する社会的要因がかかわっています。そのようなマイノリティの境遇において育まれてきた生き方や行い(エージェンシー)に目を向けることによって、社会の根本のありかたについての、たいせつな気づきや生きるための知恵をみいだすことができます。本プログラムは、こうした〈マイナーである生〉の引き受ける〈知恵〉をレンズにして、「問題」ではなく、マイナーな境遇を生きる〈ひと〉に着目しながら、さまざまに交差する社会構造や歴史を理解し、社会のアクションへとつなげる〈インターセクショナリティ〉の探究と実践をめざします。
関連するテーマ:(浦川べてるの家の)当事者研究、障害学、フェミニズム、ジェンダー研究、セクシュアリティ/クィア研究、識字教育、臨床哲学、多文化共生ほか)
身につく能力
- さまざまなちがいが交差する文脈を理解する(交差的な知のリテラシー)
- 対話をとおして共感的に理解する
- 多彩な表現をともにかわちあう
- ともに見、ともに聴き、ともに触れ、ともに動く(協働する)
- 解けない問題をまえに、ねばりづよく実践をつづける力(社会実践力)
履修条件・履修方法
履修条件や対象となる研究科の制限などは特に無し