言語学
近年、言語理論(統語論、形態論、意味論、音韻論、語用論等)の発展、また、統語論と意味論、音韻論と統語論、意味論と語用論等のインターフェイスに関する研究の発展は著しい。これに伴い、社会言語学、心理言語学、教育に関連する応用言語学等の研究の幅もさらに広がりを見せている。さらに、分野横断的な研究についても、脳科学として人間の言語理解・算出のメカニズムを解明するfMRI等を用いた実験研究、自然言語との比較が欠かせないAI関連の研究等において言語学的な知識は必須である。また、政府の言語政策、社会階層と言語の関係、「標準語」と「方言」等、社会的、文化的、歴史的背景を正しく理解した上での諸言語の現状や歴史の理解は言語学と社会学を含む諸分野との接点を成すものである。このように言語学研究は分野横断的な側面を意識しつつ、新たな次元にシフトしつつある。
本プログラムは、このような現状を踏まえ、言語学を体系的に学び、個々の専門分野・興味に合わせ「言語」を多角的に考察する力を育成することを目的とする。
身につく能力
本プログラムの履修を通して、以下の能力を備えたものに修了認定証を授与する。
- 言語学諸分野ならびにその関連分野について高度な知識を体系的に身に着けている。
- 世界の諸言語について現状、課題等が理解できる。
履修条件・履修方法
言語学の基礎知識があることが望ましいが、必須ではない。言語に関して広く関心があり、言語を学問的に考察する意欲を持つ学生を歓迎する。