基礎理学計測学
様々な計測機器や分析機器は、物理、化学、生物科学、ライフサイエンス、環境科学など幅広い分野の研究において、必要不可欠なものとして用いられている。しかしながら、近年、装置がブラックボックス化し、その原理をよく理解せずに機器を利用し、得られた結果についての考察や評価を十分に行えないケースが増えてきている。また、他の誰も見たことがないようなモノを見ようとする時には既存の計測機器では不可能な場合がほとんどで、新たに機器を開発することが必要となる場合もある。このような場合にも、測定原理などをしっかりと理解していることが必須である。
身につく能力
本プログラムでは、「質量分析」、「NMR」、「X線結晶解析」、「放射線計測」、「機器制御」、「分光計測」などの分析・計測法に関して、以下の能力を備えた方に修了認定証を授与する。
- 分析・計測機器の基本原理を系統的に講義形式で学び、その内容を理解している。
- 実習により、分析・計測技術を体得している。
- 最先端分析・計測技術による研究について、理解している。
- このプログラムで学んだ分析・計測技術を、実際の研究に役立てられる。
履修条件・履修方法
これまで分析・計測機器の原理を考えずブラックボックスにしてきてた学生さんは、受講することをお勧めする。
実験施設などの運転スケジュールにより受け入れ人数に制限がある。学内の施設の予定が合わない場合は学外の施設を使用することもある。