科学技術をイノベーションにつなぐために
このプログラムは理工学系の院生を主な対象としていますが、技術の社会実装に興味がある経営系の院生も対象です。そのような方々の多くは研究機関や企業での研究開発だけでなく、科学技術要素を含んだビジネスの企画立案やマネージャーを将来の仕事とします。そのような仕事に対応できる知識と能力を身に付けた人材育成を目的としてこのプログラムを設置しました。プログラムの修了を目指さなくとも、興味がある科目だけの履修も期待しています。
身につく能力
- 理工系院生の近未来の仕事の場となる社会状況や産業界の動向を知り、それを背景として求められている仕事や能力。
- 先端的な科学技術研究が学術論文作成のためだけのものではなく、世の中の課題を解決し、イノベーション創出に繋がるという意義と、それを裏付ける事例。
- イノベーション創出には、研究や技術に社会的意義や価値を持たせることが必要で、差別化のためには知的財産化や標準化に大きな意義があるという知識と、それの事例。
- 新たな知識や技術を実社会の課題解決に繋いで価値を持ったイノベーションに至らせるには、広い範囲から既存の技術やビジネスを集めて(オープンイノベーション)融合することが必要だという知識と事例と体験。
- 研究開発の企画や進め方や新技術の扱い方は、イノベーション創出のためにどうあるべきかという知識、どのような事例があったか、その成功や失敗の要因の分析能力。
履修条件・履修方法
科学技術をイノベーションに繋ぎ社会に役立てる意欲を持ち、その要諦を知りたいと思うことを条件とします。