高度溶接技術者プログラム

溶接技術は、素材から製品の組み立てに至るものづくり基盤技術の中核として、あらゆる製造分野で活用されています。溶接の原理は、アークやレーザなどの熱源によって、材料局部を溶かしてつなぐことですが、急速な加熱・冷却は溶接部分の強度や耐食性などを劣化させ、同時に変形や残留応力発生の原因にもなります。したがって、製品品質や安全性を確保するためには、溶接の前後工程の適切な処理や品質検査を実施する必要があります。溶接技術は未だ完成された技術ではなく、製品に応じた適正な溶接継手をつくるためには、溶接施工に関わる技術者の知識・経験が不可欠であることが、国際標準ISO14731「溶接技術者の任務と責務」にも明記されています。本プログラムでは、このような背景を元に、ものづくり分野で必要とされている高度溶接技術者を育成する目的で設置されました。
- プログラム種別
- 高度副プログラム
- キーワード
- グローバル化 高度職業人養成
- 選抜・選考
- 選抜・選考 なし
- 修了要件単位数
- 10単位
- 連絡先
-
工学研究科 マテリアル生産科学専攻
才田一幸 (E-MAIL):saida[at]mapse.eng.osaka-u.ac.jp
高原 渉 (E-MAIL):takahara[at]mapse.eng.osaka-u.ac.jp
([at]は@に置き換えてください。)
社会と知の統合
身につく能力
本プログラムでの学習を通して、以下の能力を備えた方に修了認定証を授与します。
- 溶接法及び機器に関する知識を修得している。
- 材料及び溶接時の挙動に関する知識を修得している。
- 構造及び設計に関する知識を修得している。
- 施工、応用エンジニアリングに関する知識を修得している。
履修条件・履修方法
IWEディプロマ資格(終身資格)の取得を目指す方は、工科系4年制大学卒以上の学歴が必要です。