感染症学免疫学融合プログラム
病原体はまるで我々の体のシステムを熟知しているかのように、生体内に、細胞内に感染し、病態を発症します。一方で我々は病原体の感染に対抗すべく、免疫系を発達させ防御してきました。病原体と免疫系の相関は、長きにわたる攻防の歴史といっても過言ではありません。感染症の克服のためには、病原体の感染メカニズムと、我々の免疫応答メカニズムの両方に対する理解が不可欠です。
特に、新型インフルエンザなどの新興感染症や、全世界に脅威を与えているAIDSやエボラ熱など、グローバル化が進む近年の世界情勢において、感染症対策は国境を超えた世界的問題となっています。本プログラムはこれらの状況に対応し得る研究者の育成を目的としています。
身につく能力
- 感染症学・免疫学双方に精通する研究者の育成
本プログラムでは、微生物病研究所、免疫学フロンティア研究センター、医学系研究科というトップレベルの研究者が多数集積する環境を最大限に活かし、病原体の感染メカニズムと、感染を防御する我々の生体システムの両方に精通する研究者の育成を目指します。 - 感染症学・免疫学を通じて普遍的な生命現象の理解へ
多様な病原体と、それに対する我々の応答系への理解は、細胞および生体のシステム全体の理解へとつながります。感染症学・免疫学を通じて、広く生命現象への理解につながる授業プログラムを展開します。
履修条件・履修方法
広く生物学・医学の研究に携わっている大学院博士(後期)課程学生。
2年間の課程であり、感染症学免疫学融合プログラム1、2及びアドバンストプログラム1、2は全て必修。