在宅医療の充実における看取り向上のための検案能の涵養
これからの多死社会において、在宅医療がますます増えると予想される。現在、死後診察が出来ないことを理由に死亡診断書を書かない医師が増えているが、これは医師法20条およびその施行規則や厚労省通知に反している。
このプログラムは、在宅医療にあたっており、看取り医として活躍されているあるいはこれから従事しようとしている医師を対象に最後の看取りを行った際の死因診断についてその能力をつけていただくプログラムである。
身につく能力
看取り医は、死亡後に連絡を受けた場合、高度な専門職技能である検案能力を持っていないと死因診断に苦慮する場合があり、場合によっては誤診してしまう可能性や潜む犯罪行為を見逃す可能性もあり、また適切な死亡診断書・死体検案書も公布しなければならない。そこで、このプログラムを受講することで
- 科学的な検案ないし死後診察を行って所見が取れる能力
- 科学的に得られた所見から正確に死因を診断しかつ書類を作成する技量
の取得と向上を到達目標とする。
履修条件・履修方法
医師免許取得者で現在、あるいはこれから看取り医として従事される方