科学と社会の関係と歴史・哲学を知ろう

情報通信技術や生命科学をはじめとして、科学技術の発展は、個人や社会にとって新しい機会や可能性を開くとともに、新たなタイプの事故リスクや倫理等の社会的問題が生じるおそれも伴っています。本モジュールでは、そうした現代世界における科学技術と社会の複雑な関わりを解きほぐし、科学技術をめぐって私たちが直面している諸課題を理解する基礎を学びます。
身につく能力
現代の人間や社会と科学技術が互いにどのように影響を与えあい、ともに未来を形作っているのかを理解し、どのような科学技術が社会・人間にとって望ましいのかを考えるための素養を身につけることができます。
科学技術を、社会的営みの一つとして、社会・人間との関わりの中で見ることによって、現代社会および歴史の中での科学技術の役割や影響について、人文学・社会科学の観点から考えられるようになります。これを通じて、文系の皆さんには、科学技術は自分たちの課題でもあること、理系の皆さんには、自分たちの研究は社会のみんなの課題でもあることを理解する機会となることを期待しています。
履修条件・履修方法
科学技術の専門知識や、科学技術社会論・科学史・科学哲学の前提知識は不要です。文系理系を問わず様々な分野の学生の受講を期待します。
履修対象者:博士前期課程/後期課程
修得副部局:なし